<チベットの空から、いま>

チベットの空から、いま> 

あのパッサン・ドルマが、チベット音楽史に輝く生きている伝説の歌手、天女の美声が日本に帰ってくる。
パッサン・ドルマとタシクンガによるチベット音楽日本演奏ツアー
          2010年9月15日〜10月末

 日本民話『はごろも』で言い伝えられてきたあの天女の美声を聴いた人は、誰もいない。子供だった私たちの心のなかで、その唄声は絵本に描かれた美しい女性像のまわりで谺した。
 チベットの空から、いま一人の天女が舞い降りてくる。「タラ女神もサラスワティも私の姉妹なの」と笑いながら、ある日、私に告白したパッサン・ドルマ。同じ舞台に立ち、私はその言葉はまんざら嘘ではないのではないか、と思った。彼女の唄声は私たちの心を癒し、その祈りは愛と慈悲のオーラで包んでくれる。
 音楽はその生まれた国を支え、政治を越えて、人を平等に愛してくれる。チベット音楽には、万物の生命を尊ぶチベット仏教の教えが、血と肉となり流れている。生きることの喜びと不思議が、偶然に乗り合わせた『人生丸』という舟のなかで、私たち乗組員の手に必然の輪を結ばせる。
                        タシクンガ
                        2010年5月





パッサン・ドルマ
第一回チベット音楽賞で最優秀女性歌手賞を受賞。チベットから舞い降りた天女の唄声。
孤児として生まれ育ち、TCV(チベット子供村、インドのダラムサーラ)を生家として
教育を受け、三歳のとき小児麻痺に襲われ左脚に障害を残したにもかかわらず、八歳の
ときTCVの舞台で唄う。神仏は一つの宝物をパッサンに与えていた。唄い終わった彼女
の肩を当時校長だったジェツン・ペマ女史(ダライ・ラマ法王の実妹)は抱き、パッサン
の天才を祝った。
その後、TIPA(チベット芸術舞踏団)に入学、彼女の唄声はそのエスプリとなる。
現在はシンガーソングライターとして数々のCDを出し、世界各地で演奏活動をしている。
ニューヨーク在。

パッサン・ドルマの動画
http://www.youtube.com/watch?v=wy57O-AuwvA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=745p-YcuFNo&feature=related


(パッサンによるイラスト)




タシ・クンガ

2003年 ニューヨークのセント・ジョーンズ・ディバイン大聖堂でのダライ・ラマ法王講話
      の折に、チベットのミュージシャンたちに加わり日本人として初めて法王の御前で
      演奏。
2004年 テーチュン、チミ・ユドンと共に『黄金の華/チベット音楽演奏会』を東京、
      京都、福岡で行う。
2005年 法王訪熊本の折、蓮華院誕生寺と熊本県立劇場にてテーチュン、シェーラップ・
      ワンモらと演奏。
2006年 パッサン・ドルマと共に『羽衣/チベット音楽演奏会』を日本各地で行う。
2007年 チベット音楽賞国際部門で最優秀賞候補としてノミネートされる。
      パッサン・ドルマと共にアメリカ各地で演奏会を行う。
2008年 北九州メディアドームでの法王講話の折に御前で演奏。
2009年 両国国技館での法王講話の折に演奏。
2010年 ジェツン・ペマ女史夫妻歓迎会で演奏、小金井公園、東京。

 タシクンガの動画
http://www.youtube.com/watch?v=4NnenDvySzc&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=p2qfnH0GWIM